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介護保険を上手に使って元気で長生き
平成12年に介護保険制度が創設され、早や14年が経過いたしました。核家族化が進行する中で、介護疲れなど高齢者を支える家族への負担が過剰となり、社会保険制度として、高齢者やその家族を支える仕組みを作ろうという機運が高まったことから、ドイツを参考に制度設計がなされました。
それまで福祉や医療として提供されてきたサービスの一部が、特養や老健施設などの「施設サービス」と「在宅・通所サービス」に大別され、介護認定の区分に応じてサービス利用の上限が定められる仕組みへと変わりました。また、介護サービスを提供する施設に対して介護報酬が支払われ、利用料とあわせて、事業運営がされています。このような制度創設によって、医療と介護が区分され、社会的入院の解消に一定の役割を果たしたことに大きな意義があったと考えます。

しかし、この間の国民生活はどうだったのでしょう。
平均寿命を見てみると、介護保険創設の平成12年には男性77.72歳、女性84.60歳に対して、平成24年は男性79.94歳、女性86.41歳とこの間、約2歳も延びています。既に高止まりしていると考えられる中で、これだけ延びたことに、正直、驚いているのですが、これは、単なる医療技術のイノベーションだけではなく、介護保険制度が貢献していると見ることもできます。
また、平均寿命と類似した概念に「健康寿命」があります。健康寿命は、平均寿命から日常生活に制限のある期間を除いた寿命で、QOL(生活の質)を意識した指標です。平成22年の指標ですが男性が70.42歳、女性が73.62歳であり、平均寿命と同様に延びてはいるのですが、残念ながら平均寿命に比べ、延び幅は小さくなっています。寿命がいくら延びたとしても、長期入院や寝たきりのままでは、満足な生活とは言えませんので、あくまで「健康寿命」を延ばす取り組みに努力していくことが極めて重要です。介護保険制度の運用にあたっても、より「健康寿命」を意識した取り組み、すなわち、介護予防事業に軸足をシフトさせるなど、介護に至る前に未然に防止するような取り組みや意識づけが求められているのです。

私はかねてより「70歳現役社会」を提案してきました。平均寿命や高齢化率がますます高まる中、70歳でも現役として働き、年金に頼らず自立して生きていける世の中こそ、目指すべき社会の在り様ではないでしょうか。既に65歳を高齢者と呼ぶ時代は過ぎ去ったと私は確信していますが、みなさんは、いかがお考えでしょうか。
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by kitayamaj | 2014-07-20 16:45