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「先進都市神戸が、国の成長を導く」~神戸の次なる一手、医療産業と子育て日本一へ~
 神戸のまちの歴史をふりかえれば、その時代の最先端を行く先進的な取り組みによって、常に国を引っ張ってきたことが伺えます。

 
1868年(明治元年)の開港以来、神戸は、港を中心に諸外国との窓口となり、貿易や舶来文化の流入を通じて、最先端のモノ・情報・ヒトが集まるリーディング都市として国を先導してきました。
また、高度成長期以降は、神戸の地で発展した造船や内燃機関などの重厚長大産業が、今日に至るまで国内外をリードしてきています。近年では神戸で製造される新幹線などの超高速鉄道や原子力発電を支える先進技術が、世界から注目されています。

都市経営においても、「山、海へ行く」、「神戸市株式会社」と呼ばれたように、当時としては極めて先進的な自治体経営モデルが実践された都市でありました。

最近では、巨大地震などの自然災害の増加に伴い、対応が急がれる防災・減災分野が挙げられます。神戸では、甚大な被害を被った阪神・淡路大震災を契機に、ソフト面での取り組みにおいても新たな取り組みが市民の参画のもとに広がり、今日では、神戸をお手本として、海外に「BOKOMI」が広がっています。

このように、神戸は近年の歴史の中で、常に国内外から進取の取り組みが注目される都市でありましたが、今最も脚光を浴びている取り組みが、「神戸医療産業クラスター」です。

阪神・淡路大震災以降、神戸のまちは、復興を目指す過程で、次の時代の神戸を支えるリーディングプロジェクトを模索していました。そこで目を付けたのが、少子・高齢化社会を見据え、医療を通じて世界の人々の命や健康に貢献しながら、同時に医療に関連する産業を発展させ、経済成長に寄与する取り組みでした。

現在、ポートアイランド2期には、先進的な医療等を施す病院群が集積しているほか、理化学研究所をはじめとする最先端の研究機関、大学、さらには230社を超える医療関連企業が進出し、一大クラスターを形成しています。

それらに加えて、世界トップクラスの計算性能を誇るスーパーコンピュータ「京(けい)」が神戸に立地し、今後、神戸の地で、最先端の計算科学が、新たなものづくり産業の創出や革新的な創薬につながっていくことが期待されています。

また、海外の医療患者を集めようとする医療ツーリズムが、国内外で注目されていますが、神戸では、生体肝移植などで国際医療交流を進める拠点病院が、今後建設される予定です。
最近のトピックとしては、京都大学の山中教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したiPS細胞を用いた再生医療分野が挙げられます。

ノーベル賞の受賞を機に、神戸医療産業クラスターが、これまで山中教授を支援してきたことは意外にも知られておりません。しかしながら、神戸では再生医療分野など次の世代の革新的・先進的な医療を切り拓くため、10数年にわたってまちぐるみで支援してきた歴史があります。

現在は、ポートアイランド2期の理化学研究所・先端医療振興財団の高橋政代先生によって、iPS細胞を用いた網膜の再生術が、世界で初めて人間に対して臨床応用されるよう準備されるなど、神戸はiPS細胞による再生医療の最先端の研究が集積する地になっています。

こうした中、国においても医療産業を国家の成長戦略の柱として位置づけ、新産業の創出、雇用の拡大、国民の健康増進などにつなげようとする動きが、これまで以上に顕著になってきました。

本格的な人口減少社会を迎え、国も、医薬品・医療機器をはじめとする医療分野が国の成長エンジンになり得ると考え、規制の緩和や特区の創設、予算の積極配分など、様々な取り組みを重点的に行っています。

その際にも、これら国家戦略を具体化していく上での中心地として位置づけられており、神戸の先見の明が、国を引っ張っている状況にあると言っても言い過ぎではありません。

それでは、今後の神戸は、医療産業だけでよいのでしょうか。私は、もう一つ重要な先見性ある取り組みとして「子育て日本一のまちの実現」を挙げたいと思います。この件につきましては次号で報告したいと思います。
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by kitayamaj | 2013-05-27 15:09