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大坂秋の陣に想う
今から約400年前、天下分け目の合戦と言われた関ヶ原の戦いは皆さんご存じのとおりです。そして、慶長19年(1614年)から慶長20年(1615年)には、いわゆる徳川勢と豊臣勢が真っ向から対決した「大坂の陣」が起き、日本の運命を大きく変えた歴史上の大政変がありました。その後の日本の歩みについては、多くの書物等でよく承知しておりますが、その間、多くの国士が日本の将来の為にどうあるべきか命をかけて駆け回った結果、今日の日本が形成されたのであります。

平成となった現在においても、私達、日本人は多くの政治的リーダーを輩出してこの国の将来を変えようとしておりますが、その選ばれたリーダー達が国民の期待に充分に応えることができず、任期半ばに、消え去っております。此のことは、私たち国民にとって誠に不幸なことであり、国民の政治不信がいやが上にも高まり、膨れ上がっております。今、国民の間で日本歴代の政治家あるいはリーダーとして、もしも呼び戻すことができるなら、あの平清盛か、徳川家康か、伊藤博文、平沼騏一郎か、吉田茂か佐藤栄作か、最近では田中角栄元総理か、中曽根康弘が平成の現代にワープして、この日本の先行きについて見事な道筋を示してくれるのではないかなあと、あり得ないことを思い描いたりしております。

そのような日本の将来に不安をおぼえている最中に、私達の隣、大阪で『大坂秋の陣』と揶揄される、大阪の府知事と市長選が告示されました。
過去に大阪では「ノック」さんを知事に選んだこともありましたが、人気だけで選んだ知事がスキャンダルで辞任したということを、大阪府民は厳しく反省したことと思っております。今回の知事、市長のダブル選挙では、「大阪都構想」を掲げる地域政党「大阪維新の会」と、この会を率いる橋下徹前知事がこの選挙を「大坂秋の陣」と位置づけ、選挙を仕掛けましたが、過去の反省を十分に踏まえて投票する必要があります。

今、関西の中心都市である大阪は府、市ともに、相対的に経済活動が弱まりつつあり、
大企業の本社移転等により、東京一極集中が進み、それに対応する形で、府、市はともに、公務員の削減や給与の削減等による「縮小均衡」を中心に据えて、行革に取り組んでおります。しかし、新たな付加価値や需要を積極的に創り出す事にこそ、傾注していくべきです。どうか大阪府民や大阪市民の皆様は、後で後悔をすることのないように充分に候補者を見極め、投票してほしいと考えております。

今、我が日本はTPPへの参加について議論百出しており、民主党内は勿論、与野党も含め賛否両論がありますが、中小企業を含む産業界、農・畜・水産業、医療、製薬業界等々が円高等で弱りつつある中、企業が国内での生産に取り組み、雇用を守って貰うための仕組みを作り上げていかなくてはなりません。此のことについては、日本の政治や学識経験者や経済界の多くの皆様の叡智を集め、結論を導いていただきたいと考えております。

一方、本市に目を向けますと、神戸は、表向きにはあの震災を乗り越えたかのように見えますが、実態はまだまだ多くのステージで震災を引きずり、艱難辛苦している方々が数多くいらっしゃいます。

私はこれまで多くの問題に取り組んで参りました。まず、子育て日本一の街神戸を創ろう、次に高齢者にやさしい街神戸をつくろう、さらに活力溢れる街を完成させようと。
来年は平清盛の大河ドラマが放映されますが、これに大いに便乗し、神戸に観光客があふれる街にしなければなりません。本年7月に神戸運輸監理部などが、広域的な観光を促進するため、「『平清盛』瀬戸内連携推進会議」を設立し、来年3月に平家ゆかりの地を結ぶモニターツアーの実施を決めたところであります。ただ、本市の観光施策の柱となり、息の長いものとしていくためには、青森で実現した「北前船」のように日宋貿易の船を再現し、瀬戸内クルージングの実現を図っていただきたいのであります。それによって、この神戸の街に活力が溢れるのだと確信しているからであります。

また、新長田の快速電車の停車や震災前まであった東口の改札の復活も、街の活力を取り戻すための大きな課題の1つであります。このような課題を1つ1つ克服し、神戸が真に震災の影響から脱却していけるような取り組みを進めていかなくてはなりません。
隣の大阪では、大きな政変が起ころうとしていますが、神戸は神戸で、これからの都市間競争において、勝ち残れるよう、将来を見据えた都市経営に尽力していきたいと考えております。
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by kitayamaj | 2011-11-18 14:29