<   2008年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧
皆さん大事なことです一緒に考えましょう!
皆さん大事なことです一緒に考えましょう!
敬老パスの制度は誰が負担しているのでしょうか

昭和48年に制度が出来てから34年が経ちましたが、今や敬老パスは、お年寄りが移動する時に無くてはならないものとなりました。これまでの間、交通機関を追加するための制度変更が6回ありましたが、制度を維持するための見直しは1回限りで前年所得額が378万円を超える場合、3万円で有償交付するというものでした。
一方、高齢化の進展に伴い、敬老パスが交付される70歳以上の人口は、昭和45年に4万7千人、平成12年には16万5千人、平成17年には21万5千人と急激に増えています。特に、平成12年から17年にかけて神戸市の総人口が2.1%伸びていますが、70歳以上の人口は同じ期間で約30%も伸びています。
敬老パスの発行枚数も、昭和49年の4万6千枚から平成17年度には約16万枚と著しく伸びており、高齢者人口がピークを迎える平成37年度には23万枚を超えると予測されています。
しかし、神戸市の敬老パスの決算額(交通事業者への支払額)は平成5年度からほぼ横ばいです。平成18年度の神戸市の市税収入が平成5年度の水準を下回っていることから、納得がいく動きではないでしょうか。

これまでの内容を要約すると、敬老パスの制度の維持に必要な原資は増えずに、発行枚数が著しく増えているために、民間の鉄道やバス、市営地下鉄や市バスの負担が急激に増えていることであります。皆さん、ご存知でしたか。
一部の人は、神戸市がさらに行財政改革を行い、敬老パスの制度維持のための財源を出せばよいのではないかと言われます。しかし、神戸市は震災以降、ずっと行財政改革を行っており、職員数も3千人削減する計画を出し、着実に成果をあげてきています。にもかかわらず、神戸の市税収入は、依然として震災前の水準を下回っています。市の職員の皆さんは言えないでしょうが、出来ることと出来ないことがあります。
敬老パスの制度をこのまま放置すれば、鉄道事業者の経営をさらに圧迫するため、制度そのものの存続が危うくなります。他の政令指定都市は着実に制度を見直していますが、恥ずかしながら神戸市はかなり遅れているようです。

神戸の将来を担う子供たちが健やかに成長し、神戸の活力を維持するためには、老後にも希望を持てる制度やしくみを、我々の世代が用意する必要があるのではないでしょうか。
私は、一部利用者の所得に応じて自己負担を是非導入するべきだと考えております。
利用者が乗車時に現行運賃の半額を自己負担するシミュレーションでは、平成37年度に向けて制度を維持できる可能性があると試算されています。
もちろん、利用頻度の高い低所得者については、自己負担が大きく増えるため、福祉施策トータルで応援していく必要があります。

また、市民意識調査(アンケート)では、敬老パスの利用頻度について、「ほとんど毎日」「週に3~4回」という高頻度の利用者が約45%という高いウェイトを占める一方で、「週に1~2回」「月に1~2回」という低頻度の利用者も約43%とほぼ同程度の構成率となっています。制度改正のためには、利用者の生の声をもっと正確に把握し、反映させていく必要があるのではないでしょうか。

いずれにしましても、金銭的に多少の余力がある方は少しでも負担し、制度を維持しなければならないという意識を誰もが持つことが、何よりも重要であると考えるところであります。
総論反対はもとより総論賛成、各論反対でもいけません。どうすれば、子供たちからお年寄りまで、すべての世代に活力が溢れる神戸市になるのでしょうか。皆さんと共によく考えて参りたいと思います。ご意見をぜひお寄せください。

●神戸市会議員 北山順一(新政会)公式サイト。

●北山順一の取り組みについてご意見ございましたら、どしどしお問い合わせ下さい!

▽この記事についてのコメントもお待ちしております。あなたの思いをお聞かせ下さい!
[PR]
by kitayamaj | 2008-01-10 18:58 | 順ちゃんコラム