神戸の未来とG7「神戸宣言」
1、G7「神戸宣言」の意味するところ

911日と12日の両日、神戸ポートピアホテルで開催されたG7神戸保健大臣会合で神戸の名前が冠された「神戸宣言」なるものが発出されました。宣言の内容は、現在、人類の脅威となっている新型インフルエンザやエボラ出血熱といった感染症の撲滅や薬の効かない耐性菌への対策、世界的な課題となっている高齢化や認知症への対応について世界をリードする7か国が世界保健機関(WHO)などともに共同で対処しようというものです。参加したのはわが国、カナダ、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカのG7メンバー加え、ラオス、ミャンマー、シンガポール、タイの計11か国と欧州委員会、世界保健機関(WHO)など7機関・団体ですが、今回の会合にアジアの主要国が参加したことは、保健衛生分野での日本のリーダーシップへの期待を語るものと考えます。


 この様に、今回のG7神戸保健大臣会合は世界の期待を背負って神戸で開催されたものですが、世界が直面する保健衛生上の問題の解決への取り組みを「神戸宣言」として世界に向けて高らかに宣言したことは、先端医療産業都市を標榜する神戸を世界に紹介するまたとない良い機会となったばかりか、日本政府がいかに先端医療産業都市神戸を重要視しているかということを内外に明らかにしたものと考えます。

今回のG7保健大臣のいま一つの大きな特徴は主催地神戸市が非常に重要な貢献を積極的に担うこととなったことです。通常、主催地というものは開催場所や会議場を提供するだけで終わりなのですが、神戸会合では主催地神戸が会議の取り組みに積極的に参画したという意味で新しい先例を作りだすものであり、画期的であったと考えます。最近ますます深刻化しつつある認知症の問題は今回の大臣会合でも最大課題の一つと認識されていました。その解決のためにWHO神戸センターと神戸大学が共同で研究を行うこととなりましたが、その研究にとり不可欠な認知症患者の様々なデーターを5万人という異例の規模で神戸市が提供することとなったことです。WHO神戸センターと神戸大学の調査・研究は今後5年をかけて行われますが、神戸市の協力がなければ遂行できないことは明らかでしょう。WHO神戸センターと神戸大学および神戸市の三者による研究の成果はいつか認知症の早期発見、早期介入を目指す総合的な「神戸モデル」として構築されることとなっていますが、「神戸宣言」の基礎の上に、現代の最大の問題の一つである認知症の解決への道のりが示されることとなれば先端医療産業都市神戸の貢献が国際的にも大きくクローズアップされることは間違いないと考えます。


2、神戸市の未来創造に向けて

今回の保険大臣会合を契機に神戸市が独自の施策を発表したことも注目に値します。

皆様ご存知のように、認知症高齢者の交通事故や犯罪あるいは徘徊による高齢者の事故は大きな社会問題となっており、紙面を飾らない日がないくらいです。これに対する対策の必要性がかねて強く叫ばれていたところですが、神戸市は、913日、高齢者が誤って事故の加害者などとなり、損害賠償を求められた際に発生する独自の制度を設ける方針を明らかにしました。「神戸宣言」では認知症高齢者に優しいコミュニティの研究を奨励することとなりましたが、神戸市が他都市に先駆けて、加害者となった認知症患者に対するに救済措置を講ずることとしたことは、認知症患者を抱える家族にとり朗報であるばかりではなく、他都市のモデルともなる貴重な試みと考えます。

今回のG7神戸保健大臣会合を通じ、神戸市は持っている能力を最大限発揮し、多大の貢献を行いました。これはひとえに久元市長をはじめ神戸市職員の日頃の切磋琢磨と神戸市の未来創造に向けた情熱の現れであると感じました。


 私はかねがね神戸市を子育て日本一の町に育てることを最大の政治課題として主張して参りましたが、今回、神戸市がG7会合成功のために果たした貢献を見るに、私の政治課題もいつかはきっと実現できるに違いないと確信した次第です。


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by kitayamaj | 2016-11-27 11:54
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